褐斑病に強い。省力性。ツヤ系秀品多収品種。
【特徴】
●旺盛で充実した生育をしながらも、果実の連続肥大性に優れるため、側枝を利用したつる下ろし栽培に適し、および摘芯栽培においては中後半の省力化が図れる。短日・弱光線・低温期には雌花率が高く安定し、徒長しにくい特性から高位安定した収量が得られる。
〔適作型〕
●(ハウス:8月~3月播き(東北:7月~3月播き))
〔主枝雌花率〕
●9月播き:主枝30%・側枝:50%~100%と高まる。●11月播き以降:主枝80%・側枝:80~100%
〔茎〕
●
太さ・節間長とも中位。
〔葉〕
●濃緑色でやや大きめ
〔草勢〕
●やや強い。
〔果実〕
●濃緑色で光沢良好。円筒形21~22㎝
〔収量〕
●シーズン通して収量安定し総収量多く、秀品率高い。特につる下ろし枝からの収量が安定している。
〔耐病性〕
●茎葉が充実しているため総合的に病気にかかりにくい。褐斑病に強い。
【栽培のポイント】
●定植から活着、伸び盛り、収穫始まるまでは基本的な肥培管理で、徒長させずに旺盛な生育を図る。
●つる下ろし栽培の場合、作型や栽培環境を考え、仕立てを選択する。
●摘芯栽培の場合、主枝果実~側枝果実の連続肥大期までに草勢に合わせて、摘芯の強弱を考慮する。
●つる下ろし枝からの果実連続肥大時期になったら、草勢維持のための管理に移行する。
●ブルームレス台木は、OS交配ゆうゆう一輝(黒タイプ)、オールスター一輝、アート一輝、FGYが適する。
●ブルーム台木では、ウルトラ南瓜、ウルトラG南瓜、ウルトラ9B南瓜が適する。
【仕立て方の例】
●連続肥大性が優れ、側枝ストレートでのつる下ろし栽培が基本だが、作型や栽培環境によっては強草勢となり、つる下ろし枝のコントロールが効きにくい場合もある。草勢が明らかに強く果実を引きずるような場合は孫ヅルへの更新を検討する。