褐斑病に極めて強い。単為結果性が極めて強い。高品質多収性。
【特徴】
●単為結果性が極めて強いため、夏の高温時にも尻コケ果・流れ果等は少なく、確実に肥大するため秀品率が高い。褐斑病に極めて強い。
〔適作型〕
●ハウス:1月~8月播き。半促成。雨よけ。抑制
〔主枝雌花率〕
●70~80%。2果成り多い
〔草姿・草勢〕
●茎は太く、節間は中位。側枝は勢い良く発生し、最盛期以降はゆっくりと確実な発生をし、充実した生育で終始力強い草勢を保つ。葉は濃緑で厚く、大きさは中位。
〔果実〕
●鮮緑で光沢良好、100g果で20~21㎝。
●首から尻まで良く整い、果形、果長の安定性が高い、
〔収量〕
●単為結果性高いため、初期から多収で、果実肥大の早さと安定した草勢により長期に亘り秀品多収となる。
〔耐病性〕
●特に褐斑病に対して強い耐性を持つ。
【栽培のポイント】
●側枝の発生は強いが、雌花率が高く、果実肥大が早いため、しっかりとした樹作りが必要。
●育苗:・鉢育苗ではリン酸を含む腐植の多い良質床土を準備する。定植時に鉢土が崩れない程度の育苗日数をとる。
・最適台木は、OS交配ゆうゆう一輝(黒タイプ)が良く、高い生産力を発揮させる。
●植え付け本数:・節成性が高い品種であるが、あまり密植しないことがコツとなる。3.3m2あたりなら4~4.5株程度。
●施肥:元肥は、量や質を一般に準じて良い。バランスの良い肥効が、その後の草勢や品質・収量に影響するので、必ず施肥設計を行うと良い。
・追肥は通常早めが良い。生育振りにも依るが収穫しようとする果実の開花より4~5日後、抑制では主枝の摘芯時等が追肥の目安になる。少量ずつ小まめに施肥すると良い。
●潅水:」定植2~3日前に十分潅水しておき、定植当日に土中水分の過不足がないように準備する。定植後乾き易い抑制では、根量が増え日々生長が活発になってくるまでは多めの潅水をする。各作型とも旺盛に生育できるよう活着後も水をあまり切らさず、順調に側枝が発生し葉の展開がスムースに行くよう適宜潅水していく。
●摘葉及び整枝法:・収穫最盛期を過ぎる頃から、古い日陰葉や込み過ぎた部位を1回あたり1~2枚を限度として摘葉すると良いが、常に全体に亘り収穫果が見え隠れする程度に整える。
※草勢が弱ったときに早摘みをしないこと。
※抑制では、特に後半の保温をしっかりと対応する。
※収穫開始頃から、それ以降発生する側枝・孫枝は、半放任する。