褐斑病に極めて強いツヤ系品種
【特徴】
●摘芯栽培・つる下ろし栽培ともに適す
・短日・弱光・低温時期においても充実した生育を展開し、果実肥大も良好。丈夫な茎葉と果実の肥大がスムーズで、若々しい草姿・草勢を示す。果形・果長の安定性が高く、非常に作り易い高品質品種。茎葉が丈夫で草勢の低下が少ないので病気には強い。特に「褐斑病」には強い。
〔適作型〕
(ハウス:8月~3月播き・晩抑・促成・半促成・無加温)
〔雌花率〕
●70~75%:8月~9月播きは50%以下(どちらも11月~12月播きの場合)1節1~2果成り、成戻り有り
〔茎〕
●太く、勢い良く、充実した生育をする。
〔葉〕
●濃緑色で厚みがあり、黄化しにくい葉。やや大きめ
〔草勢〕
●やや早生性であり、樹の仕上がり早い側枝果の肥大盛り以降はゆっくりと確実に発生し、終始強めの草勢が保たれる。
〔果実〕
●100g、21~22㎝で安定し、首のまとまり良く円筒形。濃緑色で光沢良好。食味・食感が良く、棚持ち良好。
〔収量〕
●果実肥大が早く、安定した草勢により、長期に亘り秀品多収となる。
〔備考〕
●初期から力強い生育を展開するので、側枝果収穫開始以降、孫~ひ孫枝の摘芯・誘引で株の立体感を作る。(下から1本誘引することも可)、草勢が強い品種の特性を活かせるので、密植せずに充分な株間をとる。
【栽培のポイント】
●台木:作型:土質:被覆物等を考慮してバランスの良いものを選択する。
0S交配ゆうゆう一輝黒タイプ・オールスター一輝・アート一輝・エキサイト一輝・FGYブルーム台木では、ウルトラ南瓜・ウルトラG南瓜との組み合わせが望ましい。
●定植前、畦立て後、畦芯まで十分に湿らせておく。
●定植後、本葉6枚頃までは活着を促進するために、晴天なら株元、株まわりを中心に手潅水をする。
●活着後、本葉12枚頃までは、葉の光沢を持たすよう、土壌と空中湿度を保つため、通路への散水等も行う。
●本葉12枚から主枝摘芯に至るまでも、旺盛過ぎない限り水分を控え過ぎないように注意する。
●主枝果肥大初期より側枝果肥大初期に向けて、適度給水が保てるようにする。
●最盛期以降も草勢維持のために水分と肥料を随時補いバランスを整える。特に長日期間中は水分不足に注意する。
●厳寒期は、夕方から全夜半をやや高めの湿度管理をする。