摘芯栽培・つる下ろし 栽培草勢安定・高品質・高秀品率・多収穫
【特性】
●徒長しにくく、葉柄・葉とも垂れにくく受光性に優れるので、短日・弱行線・低温の冬期においても充実した生育を示す。果実肥大もスムーズで果形の安定度が高い。摘芯栽培・つる下ろし栽培(更新型)ともに適する。
●[適作型]
・光神1号:9~12月播き(東北:8~12月)
・光神2号:8~3月播き(東北:7~3月)
[主枝雌花率]
・主枝:80~100%(8月上旬播種は50%以下)
・側枝:ほぼ100%
[茎]
太さ、節間長ともに中位
[葉]濃緑で中くらいの大きさ
[草勢]
・光神1号:強い
・光神2号:やや強い
[果実]
・光神1号:濃緑色で光沢良好、円筒形21~22cm
・光神2号:濃緑色で光沢良好、円筒形21cm
[収穫]シーズンを通して囚虜安定し総収量多く、秀品率が多い。
●【栽培のポイント】
●定植時は畦芯を十分に湿らせ、定植直後に十分な灌水を行う。
●活着後、水切りをして茎が細ったり、節間が詰まりすぎたりしないようにする。ただし、水太りをさせないように注意する。
●秋口から初冬にかけてハウス内の空気循環を常に確保し徒長させない。
●意識した蒸し込みを行わず、肥料はグリーンラックス系より多目が良い。
●台木は、OS交配ゆうゆう一輝(黒タイプ)、オールスター一輝、アート一輝が最適である。
●摘芯栽培に置いては、収穫盛期まで1~2節摘心とし、その後は摘み過ぎず、放任し過ぎない。強摘芯とならないように早めに行う。
●【つる下し栽培の仕立て方】
つる下げ作業の省力化を図りながら、安定して収量・品質を保つ。力枝については、「伸ばして摘む・伸ばして摘む」の更新をする方法が望ましい。「力枝を8~12枚で摘むことを繰り返す」、温度・湿度・水分・肥料で生育させて、力枝を更新し続ける。ただし、力枝に成りグセがついて、収穫果を引きずる事がなければ、そのまま力枝を下げながら収穫を続ける。