春秋系~早春晩秋系
白肌・ネット盛り、そして肥大性。
ヒルネット・花飛びが少ないうどんこ病抵抗性。
【特徴】
●肥大性に優れた緑肉系アールス。果形は球形~腰高。
●果肉は黄緑色。糖度16度程度に安定し、果肉緩みは遅く棚持ち良い。
追熟してメルティング質になると皮際までとろける食感が楽しめる。
●草勢やや強め。葉は大きい。果梗部長さは中位。
●果皮色は淡い灰緑色の「白肌」でネットは高く盛り上がる。
●一般に白肌品種は果皮が硬化しやすいが、『ムーラン』はネット発生が遅くヒルネットが出にくい。
●花飛び少なく、安定した雌花着生。
●交配からの成熟日数はやや長めの晩生(3~4日遅い)。
●つる割病R0.2抵抗性、うどんこ病抵抗性を付与。
【ブリーダーからのコメント】
青肌ではなく白肌で、ネットは高く盛り上がり、かつうどんこ病に
強い品種の育成を目指しました。
果肉は淡緑色ではなく黄緑色で、メルティング質ですが胎座部だけでとろけて果皮に近いほうは硬いままというのではなく、果皮の際まで軟化して食べられます。
また、成熟日数は既存他社品種より3日ほど長くかかりますが、糖度は16度内外に安定し日持ちも長いです。
栽培のポイントは、果梗長が水にやや敏感なので交配前後の水管理に気を付けてください。
また、ややネットが粗いので少し細かくネットが入るように管理すれば綺麗なネットに仕上がります。