軟腐病に強く肥沃な土地に適した夏系品種
【特性】
●草勢は中~小位で大人しく、半開張性の濃緑色。
●ウイルス、軟腐病、萎黄病、横縞、裂根に強く、圃場での歩留りが比較的高い。
●抽苔はやや晩抽性で高冷地の初夏播きが可能。
●耐暑性は比較的強く、高温期でも曲がり少なく、根形がくずれにくい。
●太りはやや遅く、57~60日で根長36cm、根径7~7.5cmに揃う。
●青首が薄く、す入りが遅いので、青果、加工用出荷に向く。肉質はやや硬め。
【注意点】
◎肥沃な条件で特性を発揮する。減肥栽培では葉、根とも大人しくなるため、高温、過乾燥、過湿などのストレス条件下で内部変色の発生があるため適さない。
◎特に6月播きは高温期の栽培のため内部変色の恐れがあり、早期収穫に留意する。
◎晩春の無理な早播きは地温不足で抽苔、短根、肥大の遅れとなるため、べたがけ等保湿資材を併用する。
◎温暖多湿、台風、ゲリラ豪雨に備え、白さび病、黒斑病、黒斑細菌病の防除を初期から徹底する。